床までギャラリー化するえかきと掃除に泣くえかきのつまマリアイネス

「絵だらけの家で奮闘する妻の日常」

 

 

 

 

我が家は今や、もう壁がありません

夫の絵で埋まりました

「じゃあどうするの?」って?

答えは簡単です

床に絵を置くんです

えかきって、発想が自由すぎる

お客さまは「素敵ですね」と言ってくれるし、私もそれは嬉しいんです

でも問題は、”描くスピ-ド”

本当に、毎日描くんです、どんどん描く

ちょっとした空き時間にも筆が動いてる

そしてその絵たちは、もれなく全部飾りたがるんです

もう壁がないよ、って言ってるのに、「じゃあこの上のスぺ-ス、空いてるよね?」って

その発想誰がした

天井まで届きそうな絵の列

私の中の”ちょうどいい”は、完全に崩壊してます

私は、正直に言います

「多すぎると、うるさく見える」「一枚一枚が素敵なのに、台無しになるよ」

落ち着かないし...

でも夫は静かに言うのです「せっかく描いたのだから見てほしい、直蔵送りはもったいない」

たまに喧嘩になります

飾りすぎ問題

でも私は、絵を降ろすことはしません

なぜかって?

飾ってない絵を、床に立てかけるのを見たときの、えかきのさみしそうな背中を私は知っているから

だから今日も又、一枚飾る

掃除のたびに、私はまるで障害物競争、右に絵、左にも絵

小指をぶつけて「痛ー!」と叫ぶ

私をよそに、夫は知らん顔

「ねぇ、少し減らしては?」

「いや、整理したんだよ」

、、、整理って、どこが!?

でも、文句を言いながらも、私はこの床ギャラリーの中を歩き回る自分に気づきました

そう、私は立派な「ギャラリー掃除係」.入場料を取りたいくらいです

次回予定

来週は、若い頃の私の絵を見たお客様に「嘘じゃろう」と笑われた話をお届けします

えかきの笑顔と皮肉も登場する、ちょっとユーモラスでほっこりするエピソードです

 

小川(松ノ下)マリアイネス

 

 

投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。 19歳でえかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚して来年には金婚式を迎えます。お勤めの方たちの妻とは違いまして金銭的には色々あった人生です。しあわせだったか、しあわせでなかったかはあの世へ行く瞬間にしか分からないと母親がいってました。 価値観は個々違いますが、自分ではしあわせだと思っております。 喧嘩を一回もしたことのないご夫婦も存在しますが、私たちは毎日のように京都育ちのえかきとは意見は合わずその違いで議論になることは多々あります。 このような絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いします 小川(松ノ下)マリアイネス拝