小説「太陽の子供達」小川憲一豊実作と一枚の絵ー絵描きと生徒たちー

この絵は、小説「太陽の子供たち」表紙になった作品です。

アルゼンチンの小さな村で、

夫が若いころに出会った子どもたちを描いたもの。

素朴で元気いっぱいの子どもたち。

いたずらっ子の笑い声がいまにも

聞こえてきそうです。

夫.小川憲一豊実がアルゼンチンで過した年月は、

単なる滞在ではなく

”人生の一部”になりました。

現地で日本語を教えながら、描くことをあきらめず、

子どもたちに絵の楽しさを

伝えていった日々。

その中で出会った子どもたちの姿が、

この絵に息づいています。

ーー小説「太陽の子供達」では、

その実体験をもとに描かれた少年.

山川が主人公。

彼が出会う子どもたちーー

ソニャ、オスカル、ミカエル、ミドルト-リ-...。

ひとりひとりが輝いていて、読んでいるとまるで

絵の中の笑顔と重なります。

「僕たちの子供のころは遊んでばかりいたように

思う。ところが今の子供は遊ばない。

子供と遊ぶ教師もいなくなった。

遊びは一番の教育だと思うのに。」

この一説は、夫がいつも話していた

言葉にも重なります。

描くことも遊びのひとつ。

そして、遊びの中にこそ

生きる力があるのだと、彼は信じています。

ーーこちらをもとに、最後に

「太陽の子供達」(著:小川憲一豊実)はAmazon Kindleで

読むことができます。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07W4TWNGF

太陽の子供達 (小説) Kindle版

二十歳で単身、アルゼンチンに渡り、延べ十五年滞在した。渡航間もない青年の体験が小説の基だ。登場する山川青年は小川さんの分身。飯盒をぶら下げ、画材を詰め込んだリュックサックを背負った主人公が、日本語教師募集の案内を日本語新聞で見つけ、ブエノスアイレス郊外の小さな村へ向かうところから物語は始まる。鉄棒のうまいオスカル、男の子のような少女ソニヤ、はずかしがりやの明美、虫歯だらけの敏秀、、、。山川青年が教えることになった生徒二十一人は、四歳から十五歳までの個性的な日系二世の子供たち。
「子供たちはみんな当時の呼び名で登場させた。純粋、無垢で明るく、目が輝いていた」。ストーリーは脚色しているが、元気いっぱいの子供たちの姿はそのまま描き出される。三十ドルしか持たず日本を飛び出した無鉄砲な旅行談や少年時代のいたずら話に耳を傾ける子供たち。女の子が頑張るサッカー。サッカーの対外試合と運動会。そして圧巻は卒業式の日に行う学芸会だ。コミカルに演じる寸劇、なべやバケツも使った器楽合奏、、、。子供たちのひたむきさの中に見える信頼の強さ、保護者たちも笑いころげる遊びの心、一人ひとりが輝いている在るべき学校の姿を描き出す。「僕たちの子供のころは遊んでばかりいたように思う。ところが今の子供は遊ばない。子供と遊ぶ教師もいなくなった。遊びは一番の教育だと思うのに」。
アルゼンチンの国民1人当たりの年間牛肉消費量は約58.5~60kgで、日本の約10倍と非常に高い数値です。これは牛肉の生産が盛んな背景にあり、国民の食生活に欠かせない存在となっています。
豪快に焼いて食べることもあります

こういう光景は珍しいですが...

 

 

夕暮れのパティオに漂うアサードの香り。 子どもたちの笑い声、遠くで鳴く鳥の声―― あの日々が、今も絵の中で息づいています。 「描くことは、生きること。」 夫の原点を思いながら、今日も筆を取ります。

 

🌞 絵描きと生徒たち ― 小説『太陽の子供達』より この絵は、小説『太陽の子供達』の表紙になった作品です。 アルゼンチンの小さな村で、夫・小川憲一豊実が若いころに出会った子どもたちを描いたもの。 素朴で元気いっぱいの子どもたち。いたずらっこの笑い声が今にも聞こえてきそうです。 夫・小川憲一豊実がアルゼンチンで過ごした年月は、単なる滞在ではなく「人生の原点」になりました。 現地の子どもたちに絵を教えながら、描くことをとおして“生きる力”を伝えていたようです。 👉 画廊喫茶「絵とお茶テレレ」公式ページはこちら( https://donkenart.com )

 

小川(松ノ下)マリアイネス拝

 

投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。
    19歳でえかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚して来年には金婚式を迎えます。お勤めの方たちの妻とは違いまして金銭的には色々あった人生です。しあわせだったか、しあわせでなかったかはあの世へ行く瞬間にしか分からないと母親がいってました。
    価値観は個々違いますが、自分ではしあわせだと思っております。
    喧嘩を一回もしたことのないご夫婦も存在しますが、私たちは毎日のように京都育ちのえかきとは意見は合わずその違いで議論になることは多々あります。
    このような絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いします

    小川(松ノ下)マリアイネス拝