団塊世代は「叩いて直す」時代だった|壊れたら直して使った昭和の暮らし

団塊世代は「叩いて直す」時代だった

壊れたら捨てるより、まず直していた頃

 

昔の人は、とにかく物を大事にしていました。

今のように、
壊れたら買い替える時代ではなく、

「まだ使える」
「直せば使える」

そんな考えが当たり前だった時代です。

特に団塊世代の人たちは、
戦後の何もない時代から生きてきました。

物が少なく、
贅沢なんて簡単にはできなかった時代。

だからこそ、
工夫して、
直して、
長く使うことが自然だったのだと思います。

 

テレビも扇風機も“叩けば直る”時代

 

昔のテレビは、
映りが悪くなると横を軽く叩いていました。

扇風機も、
動かなくなるとコンコン。

不思議なことに、
それで動くことも本当にありました。

もちろん今なら危険ですし、
機械も精密になりました。

でもあの頃には、

「簡単に諦めない」

そんな空気があったように思います。

人間関係も、
仕事も、
暮らしも。

壊れたらすぐ終わりではなく、
何とかして続ける。

今思えば、
それが団塊世代の強さだったのかもしれません。

 

不便だったけれど、人は近かった

 

今は便利な時代です。

ボタンひとつで買い物ができ、
壊れたら新しい物がすぐ届きます。

でも昔は違いました。

近所の電気屋さんが来てくれて、
修理してくれたり、

父親が道具箱を持ち出して、
汗をかきながら直していた。

そこには、
人と人との関わりもありました。

便利さと引き換えに、
少しずつ減っていったものもあるのかもしれません。

 

「直す」は物だけではなかった

 

昔の人は、
物だけでなく、
人との関係も簡単には切りませんでした。

喧嘩しても、
腹が立っても、
時間をかけながら付き合っていく。

今のように、
すぐ縁を切る時代ではなかったように思います。

もちろん、
昔が全部良かったとは言いません。

我慢しすぎる時代でもありました。

それでも、

「壊れたから終わり」

ではなく、

「どうにかできないか」

と考える力は、
今より強かった気がします。

 

団塊世代の人たちは、
戦後の貧しい時代から、
日本をここまで支えてきました。

高度成長、
バブル、
不景気。

いろんな時代を経験しながら、
その度に立ち上がってきた世代です。

だから、
「叩いて直す」という言葉には、

単なる修理ではなく、

人生そのものを立て直してきた強さが
重なって見えるのです。

 

便利になった今だからこそ、

少し不便だった頃の知恵や、
簡単に捨てなかった心を、

思い出してもいいのかもしれません。

壊れたら終わりではなく、
直しながら生きていく。

そんな時代を生きた人たちを、
私はどこかたくましく感じます。

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気が向いたら、のぞいて見て

ください。

 

えかきのつまが幼少期の頃、父が畑の牛肉と呼んだキクラゲの思い出。

 

投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。

    19歳で、えかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚し、今年、金婚式を迎えました。

    会社勤めの方のご家庭とは違い、金銭的にはいろいろあった人生です。

    しあわせだったか、しあわせでなかったかは、あの世へ行く瞬間にしか分からない――と、母が言っていました。

    人それぞれ価値観は違いますが、私は自分ではしあわせだったと思っています。

    喧嘩を一度もしたことのないご夫婦もいらっしゃるでしょうが、私たちは毎日のように、京都育ちのえかきとは意見が合わず、その違いから議論になることも多々あります。

    そんな絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス 拝

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