お墓で生まれた白い犬ベル|子どもたちと一緒に過ごした時間

仲間はずれだった白い犬ベル|子どもたちと一緒に過ごした時間

福山に住み始めて、もう30年以上になります。

ある日、
お墓で野良犬が子犬を産んでいるのを、
小学生だった子どもたちが見つけました。

「お願い、飼いたい」

次男の“一生のお願い”に負けて、
我が家に迎えることになったのが、
白い犬のベルでした。

五匹全部を助けることはできませんでした。

心は痛みましたが、
その中で仲間はずれのようになっていた白い子を、
家族に迎えたのです。

 

 

お墓で生まれた白い犬ベルと、家族になった日

お墓で生まれた白い犬ベルと、家族になった日

 

名前を決めるだけでも大騒ぎ

 

ベルという名前を決めるまでにも、家族で散々議論しました。

結局、えかきが昔京都で飼っていた二代目の犬と同じ「ベル」に落ち着きました。

今思えば、名前を決める時間さえ、家族の大切な思い出です。

 

 

子どもたちは犬と一緒に育った

 

ベルは、子どもたちと一緒に大きくなりました。

遊び相手でもあり、時には家族の中心でもありました。

犬と暮らすことを「教育」と考えていたわけではありません。

ただ自然に、家の中に命がいたのです。

けれど今振り返ると、子どもたちはベルとの暮らしの中で、言葉では教えられないことを沢山学んでいたように思います。

世話をすること。
相手を思いやること。
そして、別れがあること。

命は永遠ではないことを、子どもたちは犬たちから学んだのかもしれません。

 

アルゼンチンで暮らした犬たち

 

アルゼンチンでも、犬たちと暮らしていました。

日本へ帰ることが決まった時、犬たちと別れなければならなかったことは、今でも切ない記憶です。

人間の都合で離れるしかなかったことに、無責任さを感じたこともありました。

 

 

犬は人を忘れない

 

けれど、里帰りした時に驚いたのです。

犬たちは、私たちを忘れていませんでした。

ちゃんと覚えていてくれたのです。

犬は、人を忘れない。

あの時、改めてそう感じました。

長いようで短かったベルの命

 

ベルとの時間は、長かったようで、振り返るとあっという間でした。

今はもう、ベルも、猫のパタヤもいません。

私たちも歳を重ね、この先はもう飼わないようにしようと話しています。

えかきは、まだ飼いたいようですが…。

けれど、一緒に暮らした犬や猫たちは、今でも心のどこかに生きています。

動物好きの人に悪い人はいない。

そんなふうに思いたくなるのです。

 

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投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。
    19歳でえかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚して来年には金婚式を迎えます。お勤めの方たちの妻とは違いまして金銭的には色々あった人生です。しあわせだったか、しあわせでなかったかはあの世へ行く瞬間にしか分からないと母親がいってました。
    価値観は個々違いますが、自分ではしあわせだと思っております。
    喧嘩を一回もしたことのないご夫婦も存在しますが、私たちは毎日のように京都育ちのえかきとは意見は合わずその違いで議論になることは多々あります。
    このような絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いします

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス拝

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