自然栽培オリーブから生まれた小さな奇跡。絵描きのオリーブオイル作り初体験

毎年オリーブの収穫時期になると、Slow Farmの小山浩二さんから自然栽培のオリーブをいただいています。

これまでは塩漬けにして、ワインのお供として楽しんでいました。

ところが今年は少し多めに分けていただけたため、絵描きが「自家製オリーブオイル作り」に挑戦することになりました。

オリーブオイルを作るなんて、まるで地中海の人たちの暮らしのよう。

果たして初挑戦は成功するのでしょうか。

オリーブオイルに適した品種「ルッカ」

今回使ったのは、小山さんが育てた自然栽培のルッカ。

1粒2gほどの小さな実ですが、オイル含有量は約28%。

バターのような濃厚さと甘みが特徴の品種だそうです。

ブラックオリーブ1kgから採れるオイルはわずか約50cc。

その数字を聞いただけでも、オリーブオイルが高価な理由が少し分かる気がしました。

 

ひたすら揉む、揉む、揉む

小山さんから教わった方法は意外にもシンプル。

特別な機械は必要ありません。

ただし必要なのは根気。

袋に入れたオリーブを約1時間揉み続けるのです。

途中で袋がパンパンに膨らみ、紫色の液体が出てきます。

見ているだけの私までワクワクしてきました。

 

日本のオリーブ栽培の始まり

日本でオリーブ栽培が始まったのは明治41年。

イワシやマグロの油漬け用オイルを国産化する目的で、小豆島、鹿児島、三重県で試験栽培が行われました。

その中で定着したのが小豆島。

地中海地方とよく似た気候風土が、オリーブ栽培に適していたそうです。

現在でも香川県が国内生産量の大部分を占めています。

初めて味わう搾りたての贅沢

濾過が終わったオリーブオイルを見て驚きました。

上澄みは白っぽく、下の方は黒っぽい色。

ルッカの特徴なのか、それとも手作りならではなのか。

理由は分かりませんが、初めて見る光景でした。

さっそく自然栽培のサラダ菜やルッコラ、乾燥野菜を戻したものにかけて味見。

塩、黒コショウ、レモンだけのシンプルな味付けです。

すると……

これが本当に美味しい。

自然の恵みがそのまま詰まったような味でした。

とても贅沢で、とても幸せな時間。

自然に感謝。

そして関わってくださった皆さまにも感謝です。

 

捨てるはずのものまで活躍

濾過後に残った黒いペースト。

普通なら処分するのかもしれません。

ところが手に塗り込むと、不思議なことにスッと馴染み、肌がツルツルに。

「これで若返る!」

と絵描きは大喜び。

もちろん妻は半信半疑です。

今回のオリーブオイル作りで強く感じたことがあります。

スーパーに並ぶオリーブオイルの価格を見ると高いと感じることがあります。

けれど実際に作ってみると、その手間と時間に納得です。

やはり体験して初めて分かることがあります。

洽覧深識(こうらんしんしき)

広く見聞し、深く知識を得ること。

まだまだ知らないことだらけですが、こうして新しいことに挑戦できるのは楽しいものです。

 

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投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。

    19歳で、えかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚し、今年、金婚式を迎えました。

    会社勤めの方のご家庭とは違い、金銭的にはいろいろあった人生です。

    しあわせだったか、しあわせでなかったかは、あの世へ行く瞬間にしか分からない――と、母が言っていました。

    人それぞれ価値観は違いますが、私は自分ではしあわせだったと思っています。

    喧嘩を一度もしたことのないご夫婦もいらっしゃるでしょうが、私たちは毎日のように、京都育ちのえかきとは意見が合わず、その違いから議論になることも多々あります。

    そんな絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス 拝

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