「そんなことを言ったらいけません」と言われて、ショックを受けるえかきのつま

「そんなことを言ったらいけません」→「それもダメ」→「では私は何を言えばいいの?」

最近、えかきに何かを直接言うと、怒られることがあります。

つい先日も、友人夫婦と話をしていました。

その旦那様も、主人と同じ芸術家。

私が話していると、突然、

「そんなことを言ったらいけません」

と遮られました。

えかきのつまが話を続けようとすると、

「それも言ったらいけません」

……。

話が進みません。

続けようとしてもダメ。

続けられなくなってもダメ。

それもダメ、あれもダメ。

「では、私は何を言えばいいの?」

そんな気持ちになってしまいました。

もしかすると、昔のように無口でいることが一番いいのでしょうか。

 

 

 


芸術家には、言ってはいけない言葉がある?

調べてみると、芸術家の表現活動や生活への尊厳を傷つけるような言葉は、できるだけ避けたほうがいい、と書かれていることがあります。

たとえば、

「それ、何の役に立つの?」

「お金になるの?」

「私と絵と、どっちが大事なの?」

「素人目にも下手くそ」

「意味が分からない」

など。

もちろん、えかきのつまは、主人にそんなことを言ったことはありません。

主人が絵を描くことは、私にとっても大切なことです。

 


でも、ひとつだけ言いたいことがあります

強いて言えば……

「絵を飾りすぎて、ちょっと困っています!」

これは言いたい(笑)。

画廊喫茶テレレでは、たくさんの絵が飾られています。

掃除をするたびに、

「もう少し少なくしたら、掃除もしやすいのに……」

と、私は思ってしまいます。

客席に座って、奥を眺めていると、私には少し落ち着かない。

「絵がもう少し少ないほうが、一枚一枚をじっくり見てもらえるんじゃない?」

そう言っても……

聞いているのか、聞いていないのか。

主人は知らん顔。

せっかく描いた絵だから、できるだけ多くの人に見ていただきたい。

倉庫にしまってしまうのは、せつない。

それも、主人の気持ちなのでしょう。

だからこれは、夫婦の間にある小さな言い合いです。

 

 

 


50年以上一緒にいても……

夫婦が円満に歩んでいくためには、

お互いの価値観を認めること。

そして、相手が大切にしているものを尊重すること。

それが大切なのだそうです。

頭では分かります。

でも……

えかきのつまに、それができるかしら?

「できないのでは?」

と、自分で思ってしまいます(笑)。

50年以上一緒に暮らしてきて、

言いたいことを言えないというのは、

アルゼンチン生まれ育ちの私には、なかなかのストレスです。

時々、

「もう郷へ帰ろうかな~」

なんて思うこともあります。

アルゼンチンに帰って、

父に言えなかった「さようなら」を言いたい。

お墓参りにも行きたい。

元気なうちに、もう一度帰れたらいいな。

 

 

 


 

「そんなことを言ったらいけません」

と言われた今日も、

私は心の中で、いろいろなことを言っています。

口に出せない言葉も、

心の中では自由です。

えかきのつま、まだまだ無口には戻れそうにありません。

 

郷を思い出すときは必ずイグアスの滝も 白黒写真大好きなえかきのつまです。

 

🔗 内部リンク

言葉は、思っている以上に人の心に残るものです。以前、「言葉とポジティブシンキング」についても書きました。

→ 「言葉とポジティブシンキング

夫婦といっても、考え方も感じ方もそれぞれ。以前、血液型から人の性格について考えたこともあります。

B型の記事へ

いろいろ言い合うことがあっても、振り返れば、長い年月を一緒に過ごせたことそのものが、私たちの小さなしあわせなのかもしれません。

→ 「絵と日々の中にある小さなしあわせ

私にとってアルゼンチンは、今でも心の中にある大切な故郷です。

アルゼンチンについて

投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。

    19歳で、えかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚し、今年、金婚式を迎えました。

    会社勤めの方のご家庭とは違い、金銭的にはいろいろあった人生です。

    しあわせだったか、しあわせでなかったかは、あの世へ行く瞬間にしか分からない――と、母が言っていました。

    人それぞれ価値観は違いますが、私は自分ではしあわせだったと思っています。

    喧嘩を一度もしたことのないご夫婦もいらっしゃるでしょうが、私たちは毎日のように、京都育ちのえかきとは意見が合わず、その違いから議論になることも多々あります。

    そんな絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス 拝

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です