パタヤ、17年間の家族の一員|えかきの水墨画

猫のパタヤ

 

 

 

 

我が家には、17年間一緒に暮らした猫がいました。

名前はパタヤ。

今回の一枚は、えかきが石州和紙に描いた、パタヤの水墨画です。

17年といえば、短いようで長い年月。

子供たちが幼かった頃から、やがて孫たちの時代まで、パタヤは私たち家族と一緒に暮らしていました。

思い出は、いろいろあります。

夜、私たちのベッドで、私の腕を枕にして寝ているパタヤ。

ところが、えかきは猫が自分の場所にいるのがお気に召さない。

追い出されたパタヤは、今度はそっと、えかきのつまの足元へ移動して寝ていました。

なかなか、したたかな猫です。

家族からは、私は猫より犬が好きな人だと言われています。

確かに犬は好きです。

だからといって、猫が嫌いなわけでもありません。

そういえば、子供たちが小さかった頃、猫の赤ちゃんを連れて帰ってきたことがありました。

私は怒って家出をした……というのが、家族の記憶です。

ところが、当の本人である私は、まったく覚えておりません。

家族の記憶というものは、ときに本人の記憶より確かなようです。

パタヤと一緒に暮らした17年間。

楽しいことも、困ったことも、今となっては家族の思い出です。

一匹の猫が、子供たちの成長を見守り、私たちの日々の暮らしに入り込み、いつの間にか家族の歴史の一部になっていました。

今はもういないパタヤ。

けれど、えかきの描いた一枚の水墨画を見ると、あの頃の暮らしがふっと戻ってくるようです。

パタヤ、私たちの家族でいてくれて、ありがとう。

 

English

Pataya, Our Cat

Sumi-e ink painting on Sekishu washi paper.

Pataya lived with our family for 17 years, from the days when our children were little to the years when our grandchildren came along.

Pataya is no longer with us, but lives on in this painting and in our memories.

 

Español

Pataya, nuestro gato

Pintura sumi-e sobre papel washi de Sekishu.

Pataya vivió con nuestra familia durante 17 años, desde la infancia de nuestros hijos hasta la llegada de nuestros nietos.

Ya no está con nosotros, pero sigue presente en esta pintura y en nuestros recuerdos.

 

えかきの描いた絵は、donkenart でもご紹介しています。よろしければ、そちらもご覧ください。

投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。

    19歳で、えかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚し、今年、金婚式を迎えました。

    会社勤めの方のご家庭とは違い、金銭的にはいろいろあった人生です。

    しあわせだったか、しあわせでなかったかは、あの世へ行く瞬間にしか分からない――と、母が言っていました。

    人それぞれ価値観は違いますが、私は自分ではしあわせだったと思っています。

    喧嘩を一度もしたことのないご夫婦もいらっしゃるでしょうが、私たちは毎日のように、京都育ちのえかきとは意見が合わず、その違いから議論になることも多々あります。

    そんな絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス 拝

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