母として舞台役者の息子を思う

親になって何十年経っても、親は完成しない。

もうすぐ息子の舞台を観に行く。

これまで何度か舞台には足を運んだものの、数えてみればほんの数回ほどだ。今回は一人で観に行く予定である。

楽しみな気持ちはもちろんある。でも、それ以上に少し気恥ずかしい。

会場は今までよりも大きな舞台だと聞いている。客席のどこかで、そっと観ていられるのではないかと思っている。

私は20歳で長男を出産した。

 

 

👉「初めての出産体験については、こちらの記事にも書いています。

長男出産の記事

 

 

その後、三人の子どもを授かり、気がつけば親になっていた。

しかし正直なところ、自分を「立派な母親」だと思ったことはあまりない。

母としての役割をちゃんと果たしてきたのだろうかと考えることはある。

子育てを振り返ると、「あれをしなさい」「これをしなさい」と言うタイプではなかった。

どちらかと言えば、それぞれが好きな道を選び、自分の足で歩いていくことを見守ってきたように思う。

子どもが小さい頃、教科書や塾の営業電話がよくかかってきた。

「隣のお子さんも皆さん利用されていますよ」

そんな言葉を聞くたびに、

「そうですか。でも、うちにはうちの考え方がありますので」

と答えていた。

すると今度は、

「さぞかし頭のいいお子さんなんでしょうね」

などと言われることもあった。

今思い出しても、ずいぶん失礼な営業の仕方だったと思う。

でも私は昔から、人と比べて子育てをすることにあまり興味がなかった。

子どもたちは子どもたちなりの人生を歩けばいいと思っていたからだ。

もちろん親として失敗もたくさんあった。

子どもを育てているつもりが、実は親の方が育てられていたのかもしれない。

親も子どもと一緒に成長していく。

 

 

👉

三人の子どもたちはそれぞれ違う道を歩んでいます。次男の誕生についてはこちらの記事にも書いています。

次男の誕生日記事

 

長女の誕生日の記事

 

今になって振り返ると、そんな気がしている。

最近では、むしろ私の方が子どもたちに注意されたり、怒られたりすることもある。

いつの間にか立場が少しずつ変わってきたのだろう。

それもまた面白い。

親として子どもに望むことは何だろう。

考えてみると、とてもシンプルなことだった。

健康でいてほしい。

できるだけ人に迷惑をかけず、周りに感謝しながら生きてほしい。

そして何より、自分なりに幸せな人生だったと思える日々を過ごしてほしい。

 

 

👉

私が大切にしている「ありがとう」の気持ちについてはこちらの記事にも書いています。

 

それ以上のことは望まない。

舞台の上で生き生きと演じる息子の姿を見ながら、そんなことを考えるのだろうと思う。

親になって何十年経っても、親というものは完成しない。

子どもに育てられながら、少しずつ親になっていくものなのかもしれない。

 

 

👉

関連記事欄

あわせて読みたい

 

 

 

 

 

投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。
    19歳でえかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚して来年には金婚式を迎えます。お勤めの方たちの妻とは違いまして金銭的には色々あった人生です。しあわせだったか、しあわせでなかったかはあの世へ行く瞬間にしか分からないと母親がいってました。
    価値観は個々違いますが、自分ではしあわせだと思っております。
    喧嘩を一回もしたことのないご夫婦も存在しますが、私たちは毎日のように京都育ちのえかきとは意見は合わずその違いで議論になることは多々あります。
    このような絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いします

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス拝

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です