何にでも描く絵描き|車の傷にも絵を描いた思い出

何にでも描く。だから車にも描いた。

 

 

油彩画、水彩画、日本画、水墨画。

 

絵の具もキャンバスも決めつけず、和紙にも板にも、描けるものなら何にでも描く。

 

そんなえかきです。

 

ところがある日、つまは車をガードレールにぶつけ、ボディに穴まで開けてしまいました。

 

ネットで調べて修理を試みましたが、どうにもなりません。

 

そこで最後に思いついたのが、傷の上に絵を描くことでした。

 

 

直ったとは言えませんが、傷は見えなくなりました。

 

……いいような、悪いような。

 

スーパーへ行くと、遠くからでもすぐに「あの車だ」と分かります。

 

孫にも、
「ばあば、バスの中からすぐ見つけたよ。」
と言われたことがあります。

 

 

そんな車とも、いよいよお別れです。

 

購入した時は5万キロ走った中古車でしたが、気が付けば走行距離は25万2千キロを超えていました。

 

子どもたちの成長を乗せ、家族の思い出を運び、たくさんの場所へ連れて行ってくれた一台です。

 

人も物も、永遠には続きません。

 

だからこそ、一緒に過ごした時間が宝物になるのでしょう。

 

 

最後は、

「ありがとう。」

そう言って、あっさり見送れたらいいなと思います。

 

 

 

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投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。

    19歳で、えかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚し、今年、金婚式を迎えました。

    会社勤めの方のご家庭とは違い、金銭的にはいろいろあった人生です。

    しあわせだったか、しあわせでなかったかは、あの世へ行く瞬間にしか分からない――と、母が言っていました。

    人それぞれ価値観は違いますが、私は自分ではしあわせだったと思っています。

    喧嘩を一度もしたことのないご夫婦もいらっしゃるでしょうが、私たちは毎日のように、京都育ちのえかきとは意見が合わず、その違いから議論になることも多々あります。

    そんな絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス 拝

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