フィルム写真を整理していたら、今の自分の顔に驚いた

「えかきは好きに描けますから」

えかきのつまの日常|写真と肖像画の思い出

家には、たくさんのフィルム写真がある。

少しずつ整理しようと、アルバムに写真を入れながら、気に入ったものはiPhoneで撮影している。デジタル化のつもりである。

ところが、時々、うっかりセルフィー(自撮り)になってしまう。

画面に映るのは、今の自分の顔。

びっくりする。

若い頃と比べると、誰?と言いたくなるほど変わってしまった、えかきのつま。

悲しくなるのである。

以前、えかきの個展を開いたときのことを思い出した。

会場には、えかきが描いた私の肖像画も展示されていた。

お客様は絵をご覧になったあと、振り返って私を見た。そして、頭のてっぺんから足元まで、じろり。

信じられないという顔をして、ひと言。

「うそじゃろ~」

広島の方言である。

方言は大好きだ。

でも、これはちょっとショックだった。

自分では、そんなに違って見えないのだろうか。

いや、歳を重ねたことくらい、ちゃんと自覚している。

しているけれど……。

 

肖像画を見て、「きれいですね」と言ってくださる方もいる。

そんなとき、つまはこう答える。

「えかきは好きに描けますから」

せっかく褒めてくださっているのに、我ながら失礼な返事である。

でも、描かれる側にも言い分はある。

えかきは画家。

つまはモデル。

描く側には筆がある。

モデルには……口くらいしかないのである。

 

えかきは絵筆で勝負。

つまは口で勝負。

しかも、えかきは好きなように描けるけれど、

つまは描き直しをお願いする権利くらいあるはずです(笑)。

 

写真や動画は正直だ。

とくに後ろ姿など、こちらが何を言おうと、うそはつけない。

お客様、その通りでございます。

失礼いたしました。

さて、えかきは8年前、私の誕生日祝いに肖像画を描いてくれた。

本人いわく、これまでで一番よく描けているそうだ。

「お前の性格が、そのまま出ている」

と、えかきは言う。

ところが、次男の感想は違った。

「えかきは鬼やわ」

同じ絵を見ても、意見はこんなに違う。

世代の違いだろうか。

それとも、好みの違いだろうか。

描いた本人は、自信満々。

息子は、なかなか手厳しい。

 

そして、モデル本人はというと……。

若い頃のえかきのつまと、今のえかきのつま。

並べてみれば、まるで別人のようである。

 

これが現実。

受け止めなければならない。

えかきには、これからも肖像画を描いてもらおう。

ただし、次はもう少し若く描いてほしいものである。

 

 

English

While sorting through old film photographs, I accidentally caught a glimpse of my face on my iPhone.

Who is that? I almost wanted to ask.

It reminded me of a time when a visitor at my husband's art exhibition looked at my portrait, then turned to look at me and exclaimed, “Uso jaro!” — a Hiroshima expression meaning something like “You must be kidding!”

My husband says the portrait captures my personality perfectly. Our second son, however, thinks his father was rather cruel!

The same painting, two very different opinions.

I wrote about it on my blog.

#ArtistsWife #PortraitPainting #FilmPhotography #EverydayLife

Español

Mientras ordenaba mis antiguas fotografías en película, mi cara apareció de repente en la pantalla del iPhone.

¡Casi me pregunté quién era esa mujer!

Recordé entonces una anécdota de una exposición de mi marido, el pintor. Un visitante miró mi retrato, después me miró a mí y exclamó: «¡Uso jaro!», una expresión de Hiroshima que podría traducirse como «¡No puede ser!».

Mi marido dice que el retrato refleja perfectamente mi personalidad. Nuestro segundo hijo, en cambio, opina que su padre fue bastante cruel.

Un mismo cuadro, dos opiniones muy diferentes.

Lo cuento en mi blog.

#EsposaDePintor #Retrato #FotografiaAnalogica #VidaCotidiana

 

 

えかきのつま12歳

 

新婚旅行にて19歳

 

20代?

 

 

老眼必要になった頃

 

 

 

2022年のえかきのつま

投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。

    19歳で、えかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚し、今年、金婚式を迎えました。

    会社勤めの方のご家庭とは違い、金銭的にはいろいろあった人生です。

    しあわせだったか、しあわせでなかったかは、あの世へ行く瞬間にしか分からない――と、母が言っていました。

    人それぞれ価値観は違いますが、私は自分ではしあわせだったと思っています。

    喧嘩を一度もしたことのないご夫婦もいらっしゃるでしょうが、私たちは毎日のように、京都育ちのえかきとは意見が合わず、その違いから議論になることも多々あります。

    そんな絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス 拝

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