『アウシュヴィッツ生還者リリアナ・セグレさんが14歳の私たちに伝える「生きることを選ぶ」という希望』

「生きることを選ぶ――14歳の少女が伝え続ける希望」

 

 

アウシュヴィッツ生還者から、私たちへのメッセージ

岩波ブックレット
『14歳、私は生きる道を選んだ』を読みました。

著者はアウシュヴィッツ強制収容所の生還者、
リリアナ・セグレさんです。

この本は、Ken UzukaさんがFacebookで紹介されていたことがきっかけで手に取りました。

30年以上もの間、自らの壮絶な体験を語ることができなかったという事実だけでも、その苦しみの深さを想像せずにはいられません。

読み終えたあと、言葉では表せない悲しみ、怒り、そして「人間とは何なのか」という問いが胸に残りました。

 

 


ユダヤ人という理由だけで

ユダヤ人として生まれたという理由だけで差別され、家族と引き離され、アウシュヴィッツへ送られる。

そこでは何の罪もない人々が命を奪われました。

年を重ねることも、父や母になることも、祖父母になることも叶わず、未来そのものが奪われてしまった人たちがいました。

歴史の出来事として知っているつもりでも、一人ひとりの人生を思うと胸が締めつけられます。

 

 


映画でも描かれてきたホロコースト

ホロコーストを描いた映画は数多くあります。

私が印象に残っている作品には、

  • シンドラーのリスト
  • サラの鍵
  • ライフ・イズ・ビューティフル
  • 戦場のピアニスト
  • 縞模様のパジャマの少年
  • サウルの息子

などがあります。

映画はそれぞれ異なる視点から戦争と人間を描いていますが、この本を読んだあとでは、その一つひとつの場面の重みがさらに深く感じられました。

 

 


私の故郷アルゼンチンとのつながり

私にとって、この本はもう一つ驚く事実を思い出させました。

戦後、ナチスの戦犯の中にはアルゼンチンへ逃亡した人物がいました。

人体実験で知られるヨーゼフ・メンゲレや、ホロコーストの実行に深く関わったアドルフ・アイヒマンも、その一人です。

さらに2015年には、私の故郷であるアルゼンチン・ミシオネス州で、ナチス幹部の隠れ家とみられる建物跡が発見されたというニュースも報じられました。

「まさか、自分の故郷の近くで……」

そう思うと、歴史は決して遠い国の出来事ではないのだと感じます。

※このニュースは当時大きく報じられましたが、建物が実際にナチス幹部によって使われたかどうかについては、その後も研究・議論が続いています。

 

 


無関心こそ恐ろしい

リリアナ・セグレさんはこう語ります。

「無関心はあらゆることの根源です。」

世界で起きている出来事に目を向けず、自分さえよければいいと思うこと。

それが不正を見過ごし、悲劇を繰り返す土壌になる。

この言葉は、戦争だけではなく、今の時代にもそのまま当てはまるように思います。

 

 


生きることを選ぶ

日本では若者の自殺について質問されたとき、セグレさんはこう答えました。

アウシュヴィッツには高圧電流の流れる鉄条網があり、死を選ぶことは簡単だった。

それでも、多くの人は生きようとした。

「生きるということは恵みをもたらします。」

「私はいつも生きることを選んできました。」

90歳を超えてなお語られるこの言葉には、どんな励ましの言葉よりも重みがあります。

 

 

 


私自身もそう思う

人生には悩みがあります。

思うようにいかないこともあります。

私自身も焦心苦慮することがあります。

それでも、この本を読むと、自分の悩みを小さく感じるという意味ではありません。

どんな状況でも「生きることを選ぶ」という人間の強さがあることを教えられます。

だからこそ、私も一歩ずつ前へ進みたい。

セグレさんの言葉を借りるなら、

「前に進むのよ。自分の足で一歩、また一歩。」

その言葉を胸に刻みながら。

 

 

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投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。
    19歳でえかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚して来年には金婚式を迎えます。お勤めの方たちの妻とは違いまして金銭的には色々あった人生です。しあわせだったか、しあわせでなかったかはあの世へ行く瞬間にしか分からないと母親がいってました。
    価値観は個々違いますが、自分ではしあわせだと思っております。
    喧嘩を一回もしたことのないご夫婦も存在しますが、私たちは毎日のように京都育ちのえかきとは意見は合わずその違いで議論になることは多々あります。
    このような絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いします

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス拝

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