船の墓場|音戸の海を描く

音戸周辺の船の墓場。板の木目を波に生かした油彩画。

瀬戸内海、呉市の音戸・倉橋周辺。

役目を終えた船や、解体を待つ船が海上に残されている場所があります。

独特のレトロで退廃的な景観から、「船の墓場」と呼ばれることもあります。

長い年月、海の上で働いてきた船たち。

錆びついた船体には、それぞれの歴史が刻まれているようです。

今回の作品は、板に油彩で描いたもの。

えかきは昔から、板の年輪や木目を生かした絵を描いてきました。

福山に移り住んでからは、古い板を使った作品も多くなりました。

以前、古い民家を守る活動にも参加していたことがあり、古い板との関わりも深かったようです。

今回の絵でも、板の木目を波に生かしています。

絵の具で波を描くだけではなく、板そのものが持つ表情を利用する。

古い船と、年月を重ねた板。

どちらも時間をまとったもの同士、どこか似合っている気がします。

 

えかきの描いた絵は、donkenartでも紹介しています。

よろしければ、そちらもご覧ください。

投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。

    19歳で、えかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚し、今年、金婚式を迎えました。

    会社勤めの方のご家庭とは違い、金銭的にはいろいろあった人生です。

    しあわせだったか、しあわせでなかったかは、あの世へ行く瞬間にしか分からない――と、母が言っていました。

    人それぞれ価値観は違いますが、私は自分ではしあわせだったと思っています。

    喧嘩を一度もしたことのないご夫婦もいらっしゃるでしょうが、私たちは毎日のように、京都育ちのえかきとは意見が合わず、その違いから議論になることも多々あります。

    そんな絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス 拝

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