育った環境でこんなに違う。カエルが平気な私と苦手な夫

環境が違えば、「怖い」も「かわいい」も変わる。

雨が降ると、子どもの頃の景色を思い出します。

 

 

私が育った里では、雨が降ると井戸の水位が上がり、

その周りには緑色の小さなカエルがぴょんぴょん跳ねていました。

 

私にとっては当たり前の風景です。

ところが、ある日いたずら心が芽生え、

一匹のカエルを捕まえて、

井戸の向こう側にいた夫へ向かって軽く放り投げました。

 

驚いたのは私でした。

 

夫は顔を真っ青にして固まり、本気で怖がっていたのです。

 

京都の街で育った夫にとって、

カエルは身近な生き物ではありませんでした。

 

さらに田舎へ遊びに行ったとき、

赤い色をしたカエルが座敷へ入ってきたことがあります。

 

夫は「カエルは緑色」というイメージしか持っていなかったため、

その赤いカエルを見て強い衝撃を受け、それ以来ますます苦手になったそうです。

 

私には、その恐怖が少し不思議でした。

 

 


 

夫がトカゲを苦手になった理由もあります。

 

高校生の頃、友人たちがいたずらで、

パレットの中へトカゲを入れていたそうです。

 

何も知らずにパレットを開けた瞬間、

絵の具だらけになったトカゲが飛び出してきました。

 

夫はびっくり。

 

でも私は、その話を聞くたびに

一番びっくりしたのは閉じ込められていたトカゲの方だっただろうな」

と思ってしまいます。

 

 

 


 

アルゼンチンで暮らしていた頃の家では、

お風呂とトイレが一緒になっていました。

 

そして、なぜか毎日のようにカエルがお客様として現れます。

 

「母君!」

 

子どもたちが叫びます。

 

夫は「イネス!」

 

結局、私が素手でカエルを捕まえ、

窓の外へ逃がすのが毎日の仕事でした。

 

まるで”お助けウーマン”です。

 

本当は、か弱い女性に憧れていたのですが…。

 

 

 


 

私は田舎育ちです。

 

雨上がりには水たまりで、

おたまじゃくしがカエルになる様子を眺めたり、

アリの行列を飽きもせず見つめたりしていました。

 

そんな少女だったからでしょうか。

 

苦手な生き物がほとんどありません。

反対に、夫は都会育ち。

 

同じ日本で育っても、環境が違えば感じ方も大きく変わります。

 

「怖い」と思うものも、「かわいい」と思うものも、人それぞれ。

 

環境は、人の感性を育てるのかもしれません。

 

まさに十人十色ですね。

 

 

 

内部リンク

 

「記憶力がいい人、悪い人」

 

「小さな出来事が人生を変える」

 

「海ほたる」

 

「父との思い出」

 

 

 

投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。

    19歳で、えかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚し、今年、金婚式を迎えました。

    会社勤めの方のご家庭とは違い、金銭的にはいろいろあった人生です。

    しあわせだったか、しあわせでなかったかは、あの世へ行く瞬間にしか分からない――と、母が言っていました。

    人それぞれ価値観は違いますが、私は自分ではしあわせだったと思っています。

    喧嘩を一度もしたことのないご夫婦もいらっしゃるでしょうが、私たちは毎日のように、京都育ちのえかきとは意見が合わず、その違いから議論になることも多々あります。

    そんな絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス 拝

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