えかきのつま|描かないけれど、そばにいる
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mary

えかきのつまとは、どんなものだろう。
自分でも、よくわからない。
私は絵を描かない。
けれど、毎日絵のそばにいる。
描いている人の近くで、
同じ時間を過ごしている。
何もない日もある。
ただ時間だけが流れていく日。
けれど、ふとした瞬間に
色が生まれる。
白い紙の上に、
線が引かれ、色が重なり、
少しずつ何かが形になっていく。
それを、ただそばで見ている。
私が何かをしているわけではない。
けれど、そこにいる。
えかきのつまとは、
そういう存在なのかもしれない。
にぎやかな日もあれば、
静かな日もある。
どちらがいいとも言えない。
どちらも、この日々の一部だから。
気がつけば、
そんな暮らしが当たり前になっていった。
えかきはどんな人? 一緒に暮らしてわかったこと
そして私は、
あの遠い国で
ひとりのえかきと出会った。
⁂ 三番目の彼女だった私|出会いの物語は後日公開

投稿者
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アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。
19歳で、えかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚し、今年、金婚式を迎えました。
会社勤めの方のご家庭とは違い、金銭的にはいろいろあった人生です。
しあわせだったか、しあわせでなかったかは、あの世へ行く瞬間にしか分からない――と、母が言っていました。
人それぞれ価値観は違いますが、私は自分ではしあわせだったと思っています。
喧嘩を一度もしたことのないご夫婦もいらっしゃるでしょうが、私たちは毎日のように、京都育ちのえかきとは意見が合わず、その違いから議論になることも多々あります。
そんな絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
“The Painter’s Wife”
小川(松ノ下)マリアイネス 拝
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