売れなくても手放したくない絵|この青に惹かれた理由

個展の中で、
どうしても忘れられない一枚があります。
この絵です。
板の木目をそのまま活かして、
水が描かれていました。
塗り込めるのではなく、
もともとそこにあったものを使って、
水にしている。
その感じが、なんとも言えず好きでした。
そして、この青。
静かで、少しにごっていて、
でも奥に光があるような青。
ずっと見ていられる色でした。
こういう絵を見るたびに思います。
「うまく売れる人」ではなく、
「こういうものを描いてしまう人」なんだと。

「売れること」と「好きで描くこと」は、
以前書いた 『売れない日も悪くない』 も、どこか通じる話です。
えかきも、その友人も、
正直、商売は上手ではありません。
でも、だからこそ、
こういう絵が生まれるのかもしれません。
売れるかどうかとは別のところで、
どうしても手を動かしてしまう人たち。
それを、少し困ったように、
でもどこかで誇らしく思っています。


