売れなくても手放したくない絵|この青に惹かれた理由

個展の中で、
どうしても忘れられない一枚があります。

この絵です。

 

板の木目をそのまま活かして、
水が描かれていました。

塗り込めるのではなく、
もともとそこにあったものを使って、
水にしている。

その感じが、なんとも言えず好きでした。

 

そして、この青。

静かで、少しにごっていて、
でも奥に光があるような青。

ずっと見ていられる色でした。

 

こういう絵を見るたびに思います。

「うまく売れる人」ではなく、
「こういうものを描いてしまう人」なんだと。

 

 

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「売れること」と「好きで描くこと」は、いつも同じではないのかもしれません。
以前書いた 『売れない日も悪くない』 も、どこか通じる話です。

 

 「好きなことをしながら生きる」

 

えかきも、その友人も、
正直、商売は上手ではありません。

 

でも、だからこそ、
こういう絵が生まれるのかもしれません。

 

売れるかどうかとは別のところで、
どうしても手を動かしてしまう人たち。

 

それを、少し困ったように、
でもどこかで誇らしく思っています。

投稿者

  • mary

    アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。

    19歳で、えかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚し、今年、金婚式を迎えました。

    会社勤めの方のご家庭とは違い、金銭的にはいろいろあった人生です。

    しあわせだったか、しあわせでなかったかは、あの世へ行く瞬間にしか分からない――と、母が言っていました。

    人それぞれ価値観は違いますが、私は自分ではしあわせだったと思っています。

    喧嘩を一度もしたことのないご夫婦もいらっしゃるでしょうが、私たちは毎日のように、京都育ちのえかきとは意見が合わず、その違いから議論になることも多々あります。

    そんな絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

    “The Painter’s Wife”

    小川(松ノ下)マリアイネス 拝

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