それでも一緒にいる理由|答えのないまま続く夫婦のかたち
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mary

それでも、どうして一緒にいるのか。
考えてみても、
はっきりした理由は出てきません。
「好きだから」と言えば、
それで済むのかもしれませんが、
どこか少し、
綺麗すぎる気もしています。
なんとなく、
人はなぜ生きているのか、
と考えるときのような感覚に似ています。
答えは出ないけれど、
それでも毎日は続いていく。
︎そんな毎日の中で、「続けている理由」
気がつけば、
ここまで一緒に来ていました。
運命、と言ってしまえば簡単ですが、
たぶん、それに近いものなのかもしれません。
母が生きていた頃、よく言われました。
「そんなに歯医者ばかり通うなら、
歯医者と結婚したらよかったのに」
少しからかわれていたのだと思います。
でも、結局、私が選んだのは、
えかきでした。
理由は、やっぱりよくわかりません。
ただ、こうして今も、
隣にいる。
それだけで、
十分なのかもしれません。

投稿者
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アルゼンチン生まれ育ちの日系二世の小川(松ノ下)マリアイネスです。
19歳で、えかきの小川憲一豊実(おがわけんいちほうじつ)と結婚し、今年、金婚式を迎えました。
会社勤めの方のご家庭とは違い、金銭的にはいろいろあった人生です。
しあわせだったか、しあわせでなかったかは、あの世へ行く瞬間にしか分からない――と、母が言っていました。
人それぞれ価値観は違いますが、私は自分ではしあわせだったと思っています。
喧嘩を一度もしたことのないご夫婦もいらっしゃるでしょうが、私たちは毎日のように、京都育ちのえかきとは意見が合わず、その違いから議論になることも多々あります。
そんな絵描きの妻ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
“The Painter’s Wife”
小川(松ノ下)マリアイネス 拝
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